特定技能『建設』分野は、2019年4月から導入された新たな在留資格です。これにより即戦力となる外国人の雇用が可能になったため、建設業界の人手不足を解消することにつなげられます。
しかしどんな職種が対象になっているのか、試験はいつ開催されるのかといったことを疑問に思う方もいるでしょう。そこで今回は、特定技能『建設』の概要や試験スケジュールなどについて詳しく解説していきます。

特定技能『建設』とは

特定技能の建設分野は、外国人が土木や施設の建築といった建設現場で仕事するための在留資格です。

具体的な仕事内容としては、

  • コンクリートを打ち込む型枠の製作や加工などを行う「型枠施工」
  • 実際にコンクリートポンプなどを用いて流し込む「コンクリート圧送」
  • 建設機械で整地や積込みなどの作業を行う「建設機械施工」

などが挙げられます。

これまで建設分野の特定技能では、上記を含む11職種が対象となっていました。しかし令和2年2月28日からは新たにとび職や配管、建築板金などの7業種が追加され、仕事の幅が広がっています。

特定技能は、様々な業種の人手不足を解消するために導入された制度です。そして建設業界においても同様の悩みを抱えているのが現状。型枠工や左官、鉄筋工や配管工といったほとんどの建設分野が人手不足に陥っているのです。

例えば令和2年5月に公表された国土交通省の「建設労働需給調査結果」では、平成23年頃から過不足が続いている結果となります。令和2年の時点だと少し落ち着いてきているものの、新型コロナの感染拡大による影響かもしれません。

そして2021年に延期された東京オリンピックに向けて、建設業の労働需要は増える一方です。そのため今後も人手不足が続くことになるでしょう。

少し話が逸れましたが、そうした建設業界における人材不足を解消するためにも、特定技能『建設』で新たな外国人材を確保する狙いがあります。

特定技能2号の対象

特定技能には、ある程度の技能や知識を持つ方が取得できる「特定技能1号」と、熟練した技能が必要となる「特定技能2号」の2種類が存在しています。

そして特定技能『建設』は、この特定技能2号の対象にも含まれています。1号との大まかな違いは、求められる知識や技能がよりレベルの高いものになること。さらに在留期間の上限が設定されていないことや、家族との帯同が認められることなどが挙げられます。

つまり資格を取得する条件は厳しくなっているものの、日本に永住したり家族と一緒に暮らしたりできるなどのメリットがあります。ただし特定技能1号の取得後、ある程度の実務経験が必要になることから、2号の試験については2021年度から開始される予定となっています。

特定技能『建設』の試験スケジュール

特定技能『建設』分野での試験は、2020年6月現在開催されていません。元々は2019年の年末にベトナム試験が予定されていましたが延期に。さらに新型コロナの影響で、2020年3月に予定されていたフィリピンでの試験も延期されました。

現在でも世界中で出入国や移動制限が設けられているため、特定技能の国外試験を開催するのは困難な状況です。今後の開催はコロナショックの収束後となるはずですので、早くとも6〜7月以降になるのではないでしょうか。

参考文献・引用元 建設分野特定技能1号評価試験|建築技能人材機構
実施日場所職種
令和3年6月21日日本(東京都)コンクリート圧送
令和3年9月1日日本(福岡県)電気通信(詳細未定)
令和3年9月10日日本(静岡県)鉄筋継手(詳細未定)

いち早く情報を仕入れたい方は、建設分野の技能試験を運営している「建設技能人材機構(JAC)」のホームページをこまめにチェックしてみてください。

2020年8月から2021年3月に実施された、建設分野特定技能1号評価試験の結果が公式サイトに掲載されています。

受入れ対象職種と合格が必要な試験

試験問題と対策

建設分野の技能評価試験は、学科試験と実技試験の2種類に分かれています。

学科試験では、対象となる科目から30問が出題。制限時間は60分に設定されています。そして実施方法については、コンピューターを利用して出題や回答などを行うCBT方式です。

実技試験では、対象の職種に応じて実際の建設作業を行うものです。例えば型枠施工の試験だと、用意された材料や工具などを使い課題図に従って型枠を作成します。

試験時間として1時間40分の標準時間が設定されており、それを過ぎると減点されていきます。そして2時間を超えてしまうと、打ち切りで失格になるため注意が必要です。合格基準は、それぞれの職種ごとに異なります。

試験範囲は、型枠施工や左官などの職種ごとに分かれているので、全ての建設分野に精通しなければならない、というわけではありません。

また試験の例題についても、学科と実技それぞれのサンプル問題が「建設技能人材機構」のホームページで公開されています。そのため、受験する外国人の方に向けての試験対策として活用することが可能です。

CBT方式とは

建設分野の技能試験で採用されているCBT方式とは、会場に設置されたコンピューターで試験を行うものです。問題用紙やマークシートなどの紙媒体を利用しないため、速やかな出題や受験者の答案回収などを実現できます。

しかもコンピューターが自動で採点を行うので、試験後すぐに結果を知ることが可能です。特に日本への入国手続きや準備で時間がかかる特定技能外国人にとっては、メリットの大きい試験方式と言えるでしょう。

ただし通常のパソコンと同じようにマウスやキーボードを操作して回答を行うので、コンピューター操作が苦手な方は少し難しく感じるはずです。とはいえ選択式の問題になるため、パソコンを使った経験がないと絶対にできないというレベルではありません。

逆に少しでもコンピューター操作をしたことがある人なら、比較的簡単に操作することができるでしょう。

特定技能『建設』の就労可能職種

特定技能『建設』では、現在18職種が資格の対象になっています。制度が導入された当初は11職種でしたが、令和2年2月28日より受入れ対象となる職種が拡大され、新たに7職種で働くことが可能になりました。

では具体的にどんな職種があるのかご紹介していきます。

型枠施工

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、コンクリートを打ち込む型枠の製作、加工、組立て又は解体の作業に従事
主な業務内容①基準墨出し、型枠組立用墨出し、躯体・仕上げ用墨出し
②型枠下ごしらえ・加工、型枠パネル製作
③特殊型枠、PC 型枠製作
④型枠・型枠パネル組立て、特殊型枠・鋼製型枠等組立て、PC 版取付、鋼製デッキ等取付
⑤型枠用足場・支保工足場組立て
⑥型枠締付け・固定、型枠支保工設置
⑦コンクリート打設合番
⑧型枠・型枠パネル解体、特殊型枠・鋼製型枠等解体
⑨型枠支保工解体、型枠用足場・支保工足場解体
想定される
関連業務
①型枠数量積算
②躯体図(コンクリート図)、型枠施工計画図、型枠支保工計画図、型枠支保工計算書類等作成・読図
③型枠加工図、加工帳作成・読図
④型枠資機材積算、発注
⑤鉄骨建方・構造用集成材建方精度管理
⑥資機材整理、小運搬、資機材楊重
⑦資機材運搬、不要材運搬
⑧その他、型枠施工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
①コンクリート型枠用合板、合板パネル、鋼製型枠、樹脂製型枠、システム型枠、型枠用鋼製デッキ、剥離剤等
②面木、目地棒、欠き込み材、桟木、端太角、トンボ端太
③各種緊結材・固定材
セパレータ、Pコン、ホームタイ等締付け金物、鋼管、ターンバックル、チェーン、根がらみ、クランプ、釘、ビス
④各種支保工
パイプサポート、枠組足場、支柱等
⑤各種打込資材・金物類
インサート、スリーブ、タラップ、アンカー類、耐震スリット、断熱材等
使用する主な
機械、設備、工具等
①手工具
型枠ハンマー、手鋸、ホームタイ回し、ラチェット、セパレータフック、番線カッター、バール、大バール
②墨出し機器
墨つぼ、下げ振り、さしがね、スケール、トランシット、レベル、ライン・ポイントレーザー、レーザーレベル
③電動工具
インパクトレンチ、電気ドリル、携帯用丸のこ盤、可搬式、丸のこ盤、釘打ち機、コンプレッサー、電工ドラム
④足場設備
可搬式作業台、脚立、足場板、枠組足場、単管足場、高所作業車
⑤楊重機械・設備・玉掛用具
定置式クレーン、移動式クレーン、人荷エレベータ、建設用リフト、玉掛ワイヤ、シャックル、ワイヤーモッコ、パレット、電動ホイスト、チェーンブロック、電動チェーン、ブロック
⑥機械・車輛・運搬具
トラック、ユニック車(小型移動式クレーン)、フォークリフト、台車、ハンドパレット

左官

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、墨出し作業、各種下地に応じた塗り作業(セメントモルタル、石膏プラスター、既調合モルタル、漆喰等)に従事
主な業務内容①壁塗り
②床塗り
③コンクリート面金鏝の仕上げ
④墨出し
想定される
関連業務
①測定
②各種図面の読図
③左官作業用機械の保守管理
④養生
⑤足場の組立て
⑥玉掛け
⑦その他、左官業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
セメント、石膏プラスター、ドロマイトプラスター、消石灰、混和材料、無機質混和材、合成樹脂系混和材、減水剤、防水剤、顔料、骨材、砂、パーライト、バーミキュライト、種石、水補強材料、すさ、メッシュネット、既調合材料、既調合セメントモルタル、既調合石膏プラスター 他
使用する主な
機械、設備、工具等
墨出し用具、定規、ポンプ、研磨機、ミキサー、マゼラー

コンクリート圧送

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、コンクリート等をコンクリートポンプを用いて構造物の所定の型枠内等に圧送・配分する作業に従事
主な業務内容①コンクリート圧送工事の段取り
②輸送管の配管
(輸送管の判別・選定、輸送管閉塞時の対処を含む)
③コンクリートポンプおよび関連装置の操作
(コンクリートポンプ故障時の修復箇所の判断およびその処置を含む)
④筒先作業
⑤圧送装置および輸送管の洗浄
想定される
関連業務
①コンクリートポンプ等の保守管理
②コンクリートポンプ車の運転
③その他、コンクリート圧送業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
①先送り材(水・セメントペースト・モルタル・圧送用先行剤など)
②生コンクリート(レディーミクストコンクリートおよびその他の生コンクリート)
③残コンクリート処理剤・改良剤
使用する主な
機械、設備、工具等
①機械、設備等
コンクリートポンプ(定置式・トレーラ式)、コンクリートポンプ車、コンクリートディストリビュータ、輸送管(直管、ベント管、テーパ管、変更管、分岐管、分配管等)、ジョイント、ドッキングホース、先端ホース、ストップバルブ、輸送管洗浄用スポンジ・クリーナ類、配管支持機材および緩衝材、落下防止装置(安全ワイヤなど)、コンプレッサ、水ポンプ、油圧シャッターバルブの油圧発生装置、発電機
②器工具等
各種手工具類、各種保護具(保護帽、保護メガネ、墜落制止用器具(安全帯)、手袋、長靴(安全靴)など)

トンネル推進工

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、地下等を掘削し管きょを構築する作業に従事
主な業務内容①立坑の築造、埋戻し
②地上設備・坑内設備の設置、撤去
③掘削
④管きょの敷設(撤去・更新・改築を含む)
⑤掘削土の処分
⑥コンクリート構造物の築造
想定される
関連業務
①路面の覆工
②調査(地下埋設物、地上変状等)
③地盤改良
④舗装
⑤その他、トンネル推進工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
鋼材、生コンクリート、モルタル、鋼矢板、ライナープレート、坑口金物、管材料(鉄筋コンクリート管、鋼管、ダクタイル鋳鉄管、塩化ビニル管、樹脂材 等)、セグメント、人孔、緩衝材、作泥材、裏込材、滑材、薬剤、セメント、砂、砕石、アスファルトコンクリート、型枠材、足場材、覆工板、木材、鉄筋 等
使用する主な
機械、設備、工具等
①機械
クレーン、高所作業車、パワーショベル、クラムシェル、水中ポンプ、ジャッキ、掘削機、ミ キサー、グラウトポンプ、吸引装置、スラリーポンプ、土砂圧送ポンプ、ベルトコンベヤ、ズリトロ、土砂バケット、バッテリーカー、ボーリングマシン、水槽、電気溶接機、発電機、バイブレーター、ウインチ、送風機、タンピングランマー、プレートコンパクター 等
②設備
掘進設備、ジャッキ及び関連設備、土砂搬送設備、泥水処理設備、水処理設備、注入設備、送風設備、軌条設備 等
③工具等
スパナ、レンチ、チェーンブロック、レバーブロック、ワイヤーロープ、玉掛け用ロープ、ガス切断機、スコップ、ハンマー、鋸、ハッカー 等
④その他
測量機器、ガス濃度測定器 等

建設機械施工

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、建設機械を運転・操作し、押土・整地、積込み、掘削、締固め等の作業に従事
主な業務内容①建設機械の走行操作
②押土・整地(押土、巻出し盛土、敷土(撒土)、伐開除根、岩石の移動・除去、埋戻し)
③掘削・運搬、積込み
④掘削・法面の仕上げ
⑤締固め(盛土・路盤・フィルダムの締固め、アスファルト舗装の転圧)
⑥杭基礎作業(杭の建込み・打設・埋込み)
⑦現場打ち基礎作業(障害物の除去、汚水プラントの設置、鉄筋かご加工場設置、機械器具の運搬・組立て)
⑧切断・穿孔(アスファルト・コンクリート・割岩孔・静的破砕孔・ロックボルト孔・アンカー孔の穿孔、ロックボルト・アンカーの挿入)
⑨重量物の揚重運搬配置
⑩建設機械の保守及び整備
想定される
関連業務
①建設機械施工管理
②建設機械の大型トレーラ等への積載及び移送
③杭打ち機の解体・組立
④玉掛け
⑤土工作業(対象職種・作業に係る手作業の部分)
⑥杭打設後の杭穴の埋戻し
⑦その他、建設機械施工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
鋼管杭、PC杭、外穀鋼管付きコンクリート杭(SC杭)、突起(リブ)付き鋼管、ベントナイト、コンクリート、鉄筋、アンカー、ロックボルト
使用する主な
機械、設備、工具等
ブルドーザ、モータグレーダ、トラクタショベル、油圧ショベル(バックホウ)、ローラ、杭打ち機と杭打ち作業装置、掘削機、水中ポンプ、ベントナイトミキサ、表層ケーシング、スラッシュタンク、溶接器、トレミー管、スタンドパイプ、コンクリートカッタ、ワイヤーソ、ドリル、クレーン、測量用機器、施工用各種試験機、建設機械の付属品、点検・整備用器工具

土工

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、掘削、埋め戻し、盛り土、コンクリートの打込み等の作業に従事
主な業務内容(1)掘削
 ①人力、機械、火薬及び薬剤等による掘削作業
 ②押土、運搬、積込み等の土砂を移動する作業
(2)埋め戻し
 ①人力、機械等による埋め戻し作業
 ②敷き込み、敷均し、転圧、締固め等による表面、斜面の整形作業
(3)盛り土・切り土
 ①人力及び機械での盛り土・切り土作業
 ②盛り土・切り土した表面、斜面の整形作業
 ③塗布、植付け等の施工表面処理作業
(4)水処理
地下水の汲み上げ等の地盤改良工事作業
(5)コンクリート等の打込み
 ①人力、機械等による打込み、充填、締固め等の作業
 ②残コン処理作業
想定される
関連業務
①品質維持、作業効率向上等のための管理、整備、養生等の作業
②資機材、土砂等の搬入、搬出、運搬、楊重、移動作業
③設備、施設、基礎、足場、通路、構台、備品等の設置、組立、解体作業
④工具、器具、資機材等の点検、確認、準備、設置、操作等の作業
⑤測量機器、検査機器を使用したレベル出し、位置出し、出来形検査等の作業
⑥薬品・塗料等の散布、撹拌、混合又はモルタル等の注入、充填作業
⑦現場内作業の準備、補助、手元、片付け等の雑作業
⑧各種楊重運搬機械の運転
⑨玉掛け作業
⑩その他、土工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
作業を行う現場や搬入材が材料(素材)であり、特定の場所や物をさすものではない。
使用する主な
機械、設備、工具等
油圧ショベル、クラムシェル、ブレーカ、さく岩機、さく井機、パワーショベル、不整地運搬車、小車/一輪車、モッコ等、ピックハンマ、スコップ、ブルドーザ、振動ローラ、タイヤローラ、モーターグレーダー、タンパ/ランマ、振動プレート、コンクリートバケット、バイブレータ、測量用機器、施工用各種試験機、高所作業車、クレーン車、ポンプ、ケーシング/スクリーンパイプ、空気圧縮機、モルタル吹付機、電源車、作業船、点検/整備用器工具 等
備考船員法上の船員により行われる作業は除く。

屋根ふき

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、下葺き材の施工や瓦等の材料を用いて屋根を葺く作業に従事
主な業務内容(1)屋根ふきの段取り
 ①瓦、化粧スレート等の選定
 ②現場寸法取り
 ③瓦、化粧スレート等の割付け
 ④下葺き材、桟木の施工(化粧スレート等は特殊工法のみ)の施工
 
(2)屋根ふき
1.瓦
 ①瓦合せ(一文字、刻み袖及び特殊がわらを除く)
 ②瓦ぶき用の土の練合せ
 ③瓦のふき上げ(緊結を含む)(本ぶき及び特殊がわらによる工法を除く)
 ④瓦ふき作業に伴う樹脂接着
2.化粧スレート等
 ①各所水切、化粧スレート屋根材等の取り付け
 ②化粧スレート屋根材等の取り付けに伴う樹脂接着剤、熱絶縁
 ③換気棟等の施工
 ④屋根の補修
想定される
関連業務
①屋根ふき作業に伴う足場等の組立て・解体作業
②屋根左官作業
③移動式クレーン運転作業
④玉掛け作業
⑤高所作業車運転作業
⑥作業用機材の搬送作業
⑦作業用機材の梱包・出荷作業
⑧その他、屋根ふき業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
①素材
粘土瓦(JISA5208に規定されている瓦)、厚形スレート(JISA5402に規定されている瓦)、化粧スレート、鋼板(メッキ鋼板、塗膜装鋼板等)、非鉄金属(銅板、アルミ合金板等)
②材料
桟瓦用桟木、瓦座、淀、棟補強用芯材、桟木、木下地用留付け材、耐火野地用留付け材(ねじ等)、ALCパネル用留め付け材(専用釘、プラグ等)、コンクリート、モルタル下地の場合の留め付け材(アンカボルト、コンクリートピン、コンクリート釘等)、屋根材緊結用釘、屋根材緊結線、屋根材補強用釘・ねじ等、下葺き材、葺き土(窯業系瓦)、南蛮漆喰(なんばんしっくい:砂、石灰、つのまたのりを混練したもの)、モルタル、接着剤、シーリング剤、板金(水切りとして使用する金属板等)
使用する主な
機械、設備、工具等
①各種手工具類
金づち、たがね、差し金、こて(鏝)、のこぎり、水糸、水準器、小刀(カッタ)、釘袋、自在定規、スコップ、押切り
②機械、設備等
切断機、電気ドリル、エア・タッカ、電動タッカ、インパクトドリル、インパクトドライバ、釘打機、リフト、瓦揚げ機、梯子、高所作業車、高速砥石切断機、フォークリフト、コンクリートドリル、移動式クレーン、玉掛け用具

電気通信

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、通信機器の設置、通信ケーブルの敷設等の電気通信工事の作業に従事
主な業務内容①通信機器の設置・据付及び撤去
通信機器の例:
交換・伝送機器、IP 機器、端末機器、無線機器、アンテナ、電源装置 (受配電・エンジン・蓄電池・交流・直流・空調) 、基礎設備(ケーブルラック、二重床、架台等)
②通信ケーブル(屋内配線を含む)・電源ケーブルの敷設・接続・撤去
③通信機器設定/データ設定作業
④電柱の新設/撤去
⑤マンホール・ハンドホールの新設・撤去
⑥舗装の破砕・復旧
⑦配管(地中及び屋外)の新設・撤去
想定される
関連業務
①移動式クレーンの運転
②玉掛け
③高所作業車運転
④酸素欠乏作業
⑤車両系建設機械の運転
⑥アーク溶接
⑦ガス溶接
⑧フォークリフトの運転
⑨廃材処理
⑩作業用機材の搬送
⑪その他、電気通信業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
コンクリート柱、鋼管柱、通信メタルケーブル、通信光ケーブル、鋼より線、アスファルト、コンクリート、砕石、砂、鋼管、硬質ビニル管、電源ケーブル、LAN ケーブル、同軸ケーブル、導帯、バスダクト、ケーブルラック、二重床、架台
使用する主な
機械、設備、工具等
安全帯、昇降用転落防止器具、梯子、脚立、保護具(保護帽、絶縁チョッキ、絶縁シート、絶縁手袋、絶縁長靴)、発電機、酸欠測定器、換気扇、移動式クレーン、高所作業車、バックホー、融着接続機、パルス試験機、光パワーメーター、心線対照機、アスファルトカッター、コンクリート破砕機、ランマー、クランプメーター、絶縁抵抗計、接地抵抗計、気密試験機、無線 LAN テスター、スペクトラムアナライザー、耐圧試験器、デジタルテスター、電圧計、周波数計、雑音測定器、シンクロスコープ、信号電源測定器、絶縁工具(スパナ、ドライバー等)

鉄筋施工

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、鉄筋加工・組立ての作業に従事
主な業務内容①図面の読解(構造図、躯体図、鉄筋配筋図など)
②鉄筋の加工(機械加工・切断・曲げ)
③鉄筋の組立て(手加工作業を含む)
④鉄筋組立後の確認(自主検査等)
想定される
関連業務
①各種配筋図等作成、読解
②鉄筋の加工場および施工現場内での運搬
③足場・構台・鉄筋架台等の架設及び復旧
④作業工程管理業務(工程管理、器工具の保守・管理、材料・資材管理、機械のメンテナンス)
⑤各種揚重運搬機械の運転
⑥玉掛作業
⑦コンクリート打設時の相番(立会い)補助
⑧溶接(ガス溶接、アーク溶接、圧接)
⑨機械式継手
⑩その他、鉄筋施工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
①鉄筋材料
各種丸鋼、各種異形棒鋼、閉鎖型フープ、スターラップ、定着板、機械式継手
②副 資 材
結束線、スペーサ
使用する主な
機械、設備、工具等
①鉄筋切断機
②鉄筋曲げ加工機
③結束工具(ハッカー、スケール、マーキングチョ ークなど)
④加工工具(ライパー、ハンドルなど)
備考本業務区分で特定技能外国人を受け入れる場合、当該外国人には必ず鉄筋の組立て(主な業務内容③)に従事させなければならず、鉄筋の加工(主な業 務内容②)のみに従事させることは認められない。

鉄筋継手

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら鉄筋の溶接継手、圧接継手の作業に従事
主な業務内容①鉄筋端面加工作業
②鉄筋支持器、溶接治具等の鉄筋取付け
③圧接器等の取付け・脱着
④鉄筋の継手
想定される
関連業務
①鉄筋継手外観検査補助
②圧接機器の保守点検
③鉄筋配筋補助
④施工現場の資機材等小運搬
⑤各種揚重運搬機械の補助
⑥玉掛け
⑦その他、鉄筋継手業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
丸鋼鉄筋、異形棒鋼鉄筋、燃料(酸素・アセチレン・天然ガス・水素エチレン等)、研削砥石、チップソー、溶接用ソリッドワイヤー、シールド用ガス(炭酸ガス等)、裏当て材
使用する主な
機械、設備、工具等
鉄筋冷間直角切断機(又はグラインダー)、ボルト締付け工具、圧接器、加熱器、加圧装置、外観測定用器具、グラインダー、鉄筋支持器、防風フード、溶接治具、溶接機、ワイヤー送給装置、溶接トーチ、ガスレギュレーター、ルート間隔測定ゲージ

内装仕上げ

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、プラスチック系床仕上げ工事作業、カーペット系床仕上げ工事作業、鋼製下地工事作業、ボード仕上げ工事作業、カーテン工事作業、壁装作業の作業に従事
主な業務内容①下地の点検及び調整
②仕上げ材の選定
③内装仕上げ材の採寸、割出し、割付け及び墨出し
④壁下地・天井下地の組立て
⑤天井・壁・床の仕上げ
想定される
関連業務
①施工材料、施工用機材等の揚重・運搬
②各種図面の読図作業
③足場・構台・桟橋等の架設
④作業工程管理(工程管理、器工具の保守・管理、材料・資材管理、機械のメンテナンス)
⑤各種揚重運搬機械の運転
⑥玉掛け
⑦その他、内装仕上げ業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
ビニル系シート、ビニル系タイル、接着剤、振れ止め、補強材、プライマ、ワックス、目地処理剤、ノンスリップ、押え金具等の付属材、だんつうカーペット、人工芝生、グリッパ、フェルト、吊りボルト及びハンガ、クリップ、野縁、タッピングネジ、ナット、スタッド、ランナ、スペーサ、石膏ボード、化粧吸音板、ワンタッチビス、見切り縁材、カーテン生地、カーテンレール、カーテンボックス、開閉及び昇降用装置、壁紙、錆止め剤、コーキング剤 等
使用する主な
機械、設備、工具等
スケール、千枚通し、ケレン棒、くしごて、星突き、へら、刷毛、ハンドローラ、スクレーパ、チョークリール、玄能、脚立、グラインダ、かんな、トーチランプ、電気ドリル、エア・コンプレッサ、タッカ、コンパス、ボードやすり、ハンドサンダ、下地調整器具、下地乾燥度測定器、割付用器工具、採寸工具、接着剤塗布器工具、圧着工具、溶接器工具、加熱器具、切断用器工具、敷込み用器工具、補助器工具、高速切断機アーク溶接機、電動工具、カーテン縫製用ミシン(本縫いミシン、掬い縫いミシン、ロックミシン、自動ひだ縫いミシン等)、縫製用ミシン付属品、裁断機プレスアイロン、検品機、形状安定装置、電動ドライバ、ハンマ、接着剤塗布用機械、切断(裁断)用機械、仕上げ用器工具、加工用加熱器工具、設備及び補助器工具、その他の器工具

とび

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、仮設の建築物、掘削、土止め及び地業、躯体工事の組立て又は解体の作業に従事
主な業務内容①足場の組立て及び解体作業(丸太足場、単管足場、枠組足場、その他の足場、足場に取り付ける養生設備)
②仮設の建築物の組立て及び解体作業(仮囲い、工事用仮設建築物、架設通路、構台、土止め・型枠支保工)
③掘削工事作業(根切り)(布掘り、溝掘り、段掘り)
④地業作業(玉石地業、割栗地業、砂利敷地業、杭打ち・杭抜き地業、その他の地業)
⑤矢板、腹おこし、切りばりによる土止め、連続土止め壁による土止め、その他の土止め
⑥建築物の組立作業(木造建築物、鉄骨建築物、その他の建築物)
⑦コンクリート打設作業
⑧重量物の運搬作業
⑨建築物の解体作業(木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造、その他の建造物)
想定される
関連業務
①杭打ち作業
②仮設物の撤去・荷下ろし作業
③クレーン組立て・解体作業
④各種揚重運搬装置による移動作業
⑤工事現場の仮囲いの設置作業
⑥壁、床等設備・建築資材の荷揚げ作業
⑦電気、水道、ガス、空調等の設置機械の荷揚げ作業
⑧仮囲いの撤去作業
⑨その他、とび業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
①足場材
②支保工材
③養生材
④番線
⑤土止め用材
⑥荷揚げ用材
使用する主な
機械、設備、工具等
①機械、設備等
チェーンブロック、電動ホイスト、移動式クレーン、高所作業車、建設用リフト、巻上げ機(ウィンチ)、ホイスト、ベルトコンベア、バックホウ、パワーショベル、クラムシェル、トレンチャ、ドラグライン、トラクタショベル、ブルドーザ、不整地運搬車、タワークレーン、フォークリフト
②器工具等
墜落防止器具(保護帽、安全靴、安全器具(安全帯等)含む)、親綱、長靴、繊維ロープ、玉掛けワイヤロープ(台付け用ワイヤロープ)、吊りクランプ、吊りハッカ、吊りチェーン、かいしゃくロープ、シャックル、吊り綱、吊り袋、クランプ(直交・自在・三連)、梯子(はしご)、自動釘打機、釘、くさび止め材、キャンバー、ターンバックル、キトークリップ、レバーブロック、ボルシン、シャコ万、ゴムマット、平角材、スコップ、つるはし、大かなてこ、バール、測量器材(レベル、トランシット)、バケツ、しの、ハンマ、げんのう、手ハンマ、かけや、ラチェットレンチ(ラチェットスパナ)、スパ、インパクトレンチ、カッタ、カッターペンチ、のこぎり、電動丸のこ、チェーンソー、ガス切断機、インパクトドライバー、その他(とび作業関連類)

建築大工

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、建築物の躯体、部品、部材等の製作、組立て、取り付け等の作業に従事
主な業務内容①墨付け作業
②躯体の製作・組立作業
③部品・部材の製作作業
④部品・部材の組立作業
⑤部品・部材の取り付け作業
⑥防水作業
⑦断熱作業
⑧既存建築物の調査・修繕作業
想定される
関連業務
①部品・部材の数量積算
②部品・部材の数量確認
③躯体図、加工図、組立図、設備図等の読図
④施工図等の作成
⑤水盛り、やりかた及び墨出し作業
⑥材料・工具の管理作業
⑦木材加工・作業の手順管理
⑧材料の整理整頓・小運搬・揚重
⑨材料の養生
⑩資機材・不要材の運搬
⑪解体作業
⑫工事用足場の組立、移設
⑬その他、建築大工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
①構造材、羽柄材、造作材、合板、集成材その他の工場生産された建築資材
②建築部品
③防水材
④断熱材
⑤建築金物(釘、ビスを含む)
⑥接着剤
⑦養生材
使用する主な
機械、設備、工具等
①手工具
のこ、ハンマー、のみ、かんな、墨壺、下げ振り、バール、巻き尺 等
②電動・エア工具
電気のこ、タッカー、電気ドリル、釘打ち機、ビス打ち機、コンプレッサー、電気かんな、レーザー水準器 等
③その他
鋼管足場、可動足場、墜落制止用器具(胴ベルト型、フルハーネス型) 等

配管

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、配管加工・組立て等の作業に従事
主な業務内容①配管施工図の読解
②材料どり
③配管の加工(配管加工・切断・曲げ・接合)
④配管の組立て、取り付け
⑤配管組立後の確認(水圧試験)
想定される
関連業務
①各種原寸図等作成、読解
②配管の作業場内での運搬
③配管工程など管理業務(工具の保守・管理、材料・資材理解)
④その他、配管業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
配管用炭素鋼鋼管(鋼管)、ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手(チーズ)、ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手(エルボ、ニップル)、水道用鋼管ポリ塩化ビニル管(塩ビ管)、水道用硬質ポリ塩化ビニル管継手(塩ビ製エルボ)、水道用硬質ポリ塩化ビニル管継手(バルブ用ソケット)、横水栓、合板 等
使用する主な
機械、設備、工具等
パイプ万力、パイプねじ切り器、パイプレンチ、ハンマー、面取り器、油さし、シールテープ、塩化ビニル樹脂用接着剤、寸法測定具

建築板金

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、建築物の内装(内壁、天井等)、外装(外壁、屋根、雨どい等)に係る金属製内外装材の加工・取り付け又はダクトの製作・取り付け等の作業に従事
主な業務内容(1) 内外装板金作業
 ①内外装板金工事の段取り作業
 ②切断・曲げ等による直角、複雑な形状等及び曲面のある板金製作作業
 ③屋根・雨どい等の外装作業
 ④壁・天井等の内外装作業
 ⑤飾り金物の製作・取付作業
 ⑥内外装板金接合作業
 ⑦内外装板金製品の組立て作業
 ⑧内外装板金加工用機械の操作及び調整作業
 ⑨内外装板金用器工具の選択及び取扱い作業
(2) ダクト板金作業
 ①ダクトの製作作業の段取り作業
 ②複雑なダクト類の湾曲した部分及び分岐した部分の板金作業
 ③各種相貫体の板金作業
 ④はぜ組みによるダクトの接合作業
 ⑤リベット締めによるダクト製品の組立て作業
 ⑥ダクト製作用器工具の選択及び取扱い作業
想定される
関連業務
①玉掛作業(屋根材等の揚重)(特別教育又は技能講習が必要)
②熱絶縁施工作業
③防水施工作業
④冷凍空気調和機器施工作業
⑤工場板金作業
⑥内外装(金属製除く)作業
⑦厨房設備施工作業
⑧内装仕上げ作業
⑨機械加工作業
⑩金属プレス加工作業
⑪溶接作業(タイトフレーム取付け)
⑫グラインダ作業(切削作業等)
⑬作業用機材の搬送作業
⑭作業用機材・加工製品の梱包、積込み作業
⑮その他、建築板金業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
①金属材料
鋼板、溶融亜鉛めっき鋼板(亜鉛鋼板)、塗装溶融亜鉛めっき鋼板(着色亜鉛鉄板)、ステンレス鋼板、銅及び銅合金板、アルミニウム及びアルミニウム合金板、塩ビ鋼板、ガルバリウム鋼板、着色(塗装)ガルバリウム板、耐酸被覆鋼板、チタン板
②材料
屋根・外壁材、断熱材、防音材、シーリング材、接着剤
使用する主な
機械、設備、工具等
①機械・設備等
屋根用成形機、壁用成形機、直刃せん断機(スケヤシャーリング等)及び付属品、ギャップシャーリング、ストレートシャー、エースカッター、折曲加工機、CAD/CAMシステム、両頭グラインダ及び付属品、リベッティングマシン、スポット溶接機、ディスクマシン、卓上ボール盤、マシンバイス(箱バイス)、三本ロール、ガス溶接装置、ガス切断器、アーク溶接装置、高速と石切断機、ニブリングマシン及び付属品、作業台、ロータリシャー、電気ドリル、振動ドリル、脚立、プラズマ溶断機、レーザー切断機
②器工具 等
打出し工具、絞り工具、リベッター、トーカス、ポンチ、片手ハンマ、板金ハンマ、木ハンマ、でんがく、チッピングハンマ、バイス、口金カバー、平やすり、やすり柄、組やすり、スレートドリル、ワイヤブラシ、たがね、チャックハンドル、モンキレンチ、六角レンチ、ウォータプライヤ、ドライバ、金鋸、金切りはさみ、折り台、拍子木、刀刃、丸棒、はぜ起こし、角床、火ばし、金ばし、バケツ、はんだごて、トーチランプ、タップ、ダイス、ハンドルリベッタ、コードリール、丸棒台、駒ノ爪床、いちょうば床、つかみ箸、菊絞り、クランプ、ハンチグドレッサ、ダイヤブリック、かげたがね
③計測器 等
スケール、コンベックス、巻尺、けがき定盤、Vブロック、台付きスコヤ、平形スコヤ、角度ゲージ、すき間ゲージ、水平器、三角スケール、ノギス、マイクロメータ、墨出し器、直尺
④保護具等保護眼鏡、電気溶接用保護眼鏡、防塵マスク、安全帽(ヘルメット)、安全靴、墜落制止用器具(安全帯)、溶接用手袋、足カバー、腕カバー、前掛け

保温保冷

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、冷暖房設備、冷凍冷蔵設備、動力設備又は燃料工業・化学工業等の各種設備の保温保冷工事作業に従事
主な業務内容①保温保冷工事用材料の取付け及び充てん作業
②補助材の取付け作業
③防湿材の取付け作業
④外装仕上げ作業
想定される
関連業務
①仕様書・施工図等の読図作業
②配管作業
③冷凍空気調和機器施工作業
④建築板金(ダクト板金)作業
⑤厨房設備施工作業
⑥作業用機材の搬送作業
⑦作業用機材の梱包・出荷作業
⑧作業場所の整理整頓清掃作業
⑨保温保冷工事作業に伴う足場等の組立て
⑩移動式クレーン運転作業
⑪玉掛作業
⑫高所作業車運転作業
⑬防食作業
⑭塗装作業
⑮その他、保温保冷業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
①人造鉱物繊維保温材(JIS A 9504)
ロックウール保温材、グラスウール保温材
②無機多孔質保温材(JIS A 9510)
けい酸カルシウム保温材、はっ水性パーライト保温材
③発泡プラスチック保温材(JIS A 9511)
A種ビーズ法ポリスチレンフォーム保温材、A種押出法ポリスチレンフォーム保温材、A種ウレタンフォーム保温材、A種ポリエチレンフォーム保温材、A種フェノールフォーム保温材
④その他保温材(JISの保温材に規定されていない素材(材料))
セラミックファイバーブランケット、ゴム系発泡材、塩化ビニルフォーム、多泡ガラス、粒状保温材、金属保温材
⑤工事用補助材
防湿材、外装材、補助材(緊縛材、補強材、目張り材、整形材)、接着剤、シーリング材
使用する主な
機械、設備、工具等
①機械、設備等
電動丸のこ、電気帯のこ、砥石切断機、電気鋲付け機、ブラインドリベット機、押切、足踏シャー、動力シャー、スリッター、サークラーシャー、はぜ折機、ダクトはぜ折機、ひも出しロール機、三本ロール機、電気ドリル、コードレスドライバドリル、ベビーウィンチ、足場材
②器工具等
のこぎり、はさみ、ニッパ、ペンチ、包丁・ナイフ、かんな、しの、ハッカ、ラッシングベルト、バンド締機、封緘機、スパナ、レンチ、ドライバ、プライヤ、きり、コーキングガン、コードリール、けがき針、コンパス、墨つぼ、墨さし、金切りはさみ、折り台、拍子木、刀刃、たがね、ならし金敷、センタポンチ、各種保護具(安全帽、安全靴、保護眼鏡等)、木ハンマー、板金ハンマー、はぜおこし、つかみばし、菊しぼり矢床、こて、手ぐわ、こて板、練舟

吹付ウレタン断熱

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、吹付ウレタン断熱工事等作業に従事
主な業務内容①現場段取りの構築
②吹付け硬質ウレタンフォーム断熱工事作業
③品質管理作業
想定される
関連業務
①その他吹付け作業
 1.防火コート吹付作業
 2.耐火被覆吹付作業
 3.塗装作業
 4.即硬化性ウレタン防水作業
②原材料・施工機械の保守・管理
③施工条件(気温、吹付面状態把握など)の的確な判断による技術者・他業者への説明・交渉
④原液ドラム缶・発泡機・発電機などの搬入・移動・撤去・管理
⑤足場移動
⑥その他、吹付ウレタン断熱業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
①JISA9567に規定される発泡原液(ポリオール成分、ポリイソシアネート成分)
②関連工事用資材(防火コート材、吹付用塗料、耐火被覆材、即硬化性ウレタン吹付防水材、養生シート・養生テープ、吹付ガン洗浄剤
使用する主な
機械、設備、工具等
①機械・設備等
発泡器、スプレーガン、耐圧ホース(温調式)、ドラムポンプ、エアーコンプレッサー、発電機
②工具類
カット用ナイフ、カッター、保護帽、保護メガネ、保護マスク

海洋土木工

業務の定義指導者の指示・監督を受けながら、水際線域、水上で行うしゅんせつ及び構造物の製作・築造等の作業に従事
主な業務内容人力、機械、作業船等により以下の作業を行う。
(1)しゅんせつ作業
(2)地盤改良作業
(3)埋立・揚土等作業
(4)杭・矢板等の打込み作業
(5)基礎石等の水中投入・均し作業
(6)コンクリートブロック等の製作工事
(7)重量物の運搬据付作業
(8)現場コンクリート打込み作業
(9)舗装作業
想定される
関連業務
①施工管理
②建設機械・作業船の保守及び整備
③建設機械・作業船の移動又は回航・えい航
④資機材・土砂等の搬入、搬出、運搬、移動
⑤工具、器具、資機材等の整備、点検、確認、準備
⑥設備、施設、足場、通路等の設置、組立、解体
⑦環境保全作業(環境対策)
⑧その他、海洋土木工業務の実施に必要となる安全衛生作業(点検、整理整頓、清掃等)
使用する主な
素材・材料
コンクリートブロック、コンクリート、アスファルト、鋼材(鋼板、鋼管、形鋼、棒鋼等)、地盤改良材料(砂・セメント)、石材、汚濁防止膜・枠、タイロッド、防舷材、係船柱、車止め、流電陽極等
使用する主な
機械、設備、工具等
作業船、作業船に付属する機械、ワイヤーロープ、滑車、シャックル、船用品、クレーン、ダンプトラック、バックホウ、発動発電機、溶接機、バイブレーター、ウィンチ、測量用機器、点検・整備用器工具、保護具等
備考船員法上の船員により行われる作業は除く。

受入れ職種の拡大や特定技能2号への移行などで建設業界の人手不足解消につなげる

多くの職種で人手不足に悩まされている建設業界ですが、特定技能の導入により即戦力となる外国人の雇用が可能になりました。

特に建設分野では、受入れ職種の拡大で外国人が就ける仕事の幅が広がっています。さらに特定技能2号の対象となっているため、有能な人材の確保や継続的な雇用につなげられるという大きなメリットもあるでしょう。

試験の開催スケジュールなどは未定ですが、そもそもは3月に実施される予定でした。そのため、開催に向けた環境はある程度整っているはずです。

そして日本政府は現在、新型コロナの水際対策として実施された出入国制限を緩和する方針で各国との協議を実施しています。つまり今回のコロナショックが収束すれば、すぐにでも試験が行われる可能性が高いです。

特定技能『建設』における外国人の採用を検討している方は、政府の新たな発表を待ちつつ受入れ準備を進めておくことで、スムーズな人材確保につなげられるでしょう。